【DIY】東芝掃除機の自走式ヘッド修理

東芝の自走式ヘッドの回転ブラシが回転しなくなったため、自分で修理した時の記録です。分解方法・修理手順について写真を交えて、最初から紹介いたします!

モータが回らなくなる原因としては、掃除機ヘッド内にある機械スイッチ(マイクロスイッチ)が寿命を迎えて故障しているケースが多いいです。そのため、今回は掃除機ヘッドを分解して、機械スイッチを交換することで、自分で修理いたしました。意外と簡単なので、困っている方は試してみてはいかがでしょうか?

本記事でわかること
・東芝掃除機(VC-J3000)の分解・修理方法

・上記機種以外にも以下機種は基板の形は違いますが、同じような手順で分解できます。
(VC-J1000,VC-J2000,VC-J3000,VC-JS4000,VC-JS5000,VC-S23,VC-S24C,VC-S33,VC-S43,VC-S214,VC-S312,VC-S500,VC-S520,VC-V9D,VC-PD9,VC-SG314,VC-SG412,VC-SG413,VC-SG414,VC-SG510,VC-SG512,VC-SG513,VC-SG514,VC-SG620,VC-SG711,VC-SG900X,VC-PG310X,VC-PG312,VC-PG313,VC-PG314,VC-C3,VC-C4,VC-C7,VC-CG311,VC-CG510X,VC-BK300,VC-MG600,VC-MG720,VC-MG800,VC-MG900,VC-MG910,VC-MG920)

注意
個人で分解・修理すると保証の対象外となります。
組付けミスなどによる動作不良などは個人責任でお願いいたします。

それでは、分解・修理について順を追って説明いたします。

1.掃除機回転ブラシヘッドの修理

(写真1) 掃除機ブラシカバーのストッパー をスライドさせる前


赤枠で囲われた二か所に掃除機ブラシカバーのストッパーがあるので、外側の方向へスライドさせます。

(写真2)掃除機ブラシカバーのストッパーをスライドさせた後

写真2のようストッパーをスライドさせ、カバーを持ち上げると、カバーを外すことができます。

カバーを外すと、回転ブラシが出てくるので、次に回転ブラシを取り外します。

(写真3)掃除機ブラシを外す前

赤枠で囲われたブラシを外していきます。外す際は片側ずつ外すのがコツとなっています。ブラシの右側を最初に持ち上げて右側を外し、左側はゴムとかみ合っているので、ゴムを外すとブラシ全体を取り出すことができます。

(写真4)掃除機ブラシを外した後

回転ブラシを外すと写真4のようになります。次に裏面のにあるねじを外す作業に移ります。プラスドライバが必要になります。

(写真5)掃除機ブラシの裏面ねじ外し

写真5に示す、赤丸で囲われた4か所についてねじを外していきます。ドライバを回すときは押す力7割、回す力3割の力配分にすると、ねじ山がつぶれることなく回すことができます。

(写真6)四か所のねじを外した様子

写真6がねじ4つを外した様子となっています。ねじは無くしやすいので、紛失に注意してください。

次に表面にある赤いカバーを外していきます。

(写真7)黒いカバーを外す。

赤いカバーを外す前に写真7の赤丸で囲った2か所のカバーを外します。カバーを外す際はマイナスドライバなどを間に差し込むことで外すことができます。そのときに、手の怪我に注意してください。

(写真8)カバーの爪を外す

黒色のカバーを外すと、写真8の赤丸で囲ったカバーの爪が出てきます。この二か所を外すことで、赤色のカバーを外すことができます。

爪は片方ずつ外していきます。マイナスドライバーなどを間に挟みこむことで、爪を外すことができるのですが、破損や怪我をしやすいです。十分に注意して作業してください。

カバーを外すとモータやモータを動かす回路基板が出てきます。

(写真9)赤色カバーを外した後

写真9が赤色カバーを外した様子です。赤丸で囲われた箇所にモータを回す回路基板があります。

この基盤を改修することで、モータが回らない問題を解消することができます。改修するためにまず、白い布状のものを外していきます。布に切れ込みがはいっていて、切れ込み同士を嚙合わせることで外れないようにしていました。

(写真10)基板のコネクタを引っこ抜く

白い布カバーを外すと写真10のように回路基板が出てきます。この基板を改修するためにまず、赤黒の線が繋がっているコネクタと緑茶の線が繋がっているコネクタを丁寧に引っこ抜きます。コネクタを引っこ抜く際、線を掴むと断線などほかの故障が発生します。絶対に線を掴まずにコネクタをきちんとつかみ、引っ張って外してください

(写真11)基板を外した後の様子

基板からコネクタを外すことができると写真11のようになります。次に、外した基板に対して修理を行います。

(写真12)外した基板(表)

写真12が外した基板です。この基板の裏面に機械式スイッチ(マイクロスイッチ)(写真13参照)があります。

(写真13)外した基板(裏)

赤丸で囲った部分が マイクロスイッチ です。回転ブラシの故障はマイクロスイッチの故障が原因となっていることが多いいです。こちらの部品を交換することが今回の目的であり、ゴールとなります。

故障の原因として、こちらのマイクロスイッチ内にスイッチの役割をするための板状で非常に薄いばねが内蔵されていて、そのばねの破断が多いいです。このばねの経年劣化や何度もスイッチが動作することによる金属疲労でスイッチ自体が壊れてしまいます。機械式スイッチであるため、どうしても避けることができません。

(写真14)マイクロスイッチの外す様子(外す前)

マイクロスイッチが出っ張っていて、半田の吸い取り作業がとてもしにくいです。そのため、ラジオペンチなどでマイクロスイッチを軽く挟むようにして基板を安定させます。
基板を安定させたのち、赤丸で囲った3か所のはんだを除去しています。

はんだの除去には、”はんだごて””はんだ吸い取り器(はんだすいとりき)”or”はんだ吸い取り線”(はんだすいとりせん)を使います。

(写真15)マイクロスイッチの外す様子(外した後)

写真15はマイクロスイッチを外した後の基板となっています。外した後は新しいマイクロスイッチを同じ場所にはめ込んで、はんだ付けし、写真10・11にて外したコネクタを基板に接続していきます。

(写真16)基板を再度取り付けた様子

写真16は修理した基板を再度はめ込んだ様子です。はめこんだ後は分解した作業と逆の作業を行い、写真10から写真1で実施したことを行って、掃除機ヘッドを戻しています。最後まで、戻せたら今回の修理は完了です。

2.掃除機の分解ミスによる組付け例

ここでは、写真の部品以外のパーツを分解してしまった時の取り付けを説明いたします。

・銀色のボールが出てきた場合

(写真20)銀色ボールが出てくる場所 (外観)

写真20は写真11から白いカバーの布を外した様子です。赤丸で囲われた箇所が、掃除機ヘッドのスイッチ(ヘッドが床と接したかどうか判定するスイッチ)となっているのですが、その中に通常は銀色のボールが入っています。写真21に銀色ボールが入っている写真を載せますので参考にして、ボールをはめ込んでください。

(写真21)銀色ボールがはめ込まれている様子

・ばねが付いた白色の部品がはずれは場合

(写真22) ばねが付いた白色の部品

写真22に示すばねが付いた白色の部品が外れた場合の直し方について順を追って説明します。まずは、掃除機の吸い取りホースを接続する部品を持ち上げて外します。写真23のようになるはずです。

(写真23) ばねが付いた白色の部品と吸い取りホース接続部品を外した様子

赤丸で囲った箇所にばねが付いた白色の部品を差し込みます。円形の溝がついているので、はめ込むだけになります。

(写真24) ばねが付いた白色の部品をはめ込んだ様子

はめ込んだ様子が写真24です。次に 掃除機の吸い取りホースを接続する部品 にこの白色の部品を通す穴があるため、はめ込みます。全体像として紹介した写真22を参考にしてください。写真22のようになったら外れた部品のはめ込みは完了です。

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